耕運機・管理機
狩猟社会の西洋と異なり、日本は古代より農耕社会でした。
それゆえ、農耕は生活に深く関与し、様々な農機具の開発を促してきました。
中でも耕運機は、近年多くの人に、農機具をより身近に感じさせて来たのです。
耕運機とは土を耕す為に用いる機械の事です。昔は鍬や鋤を用い、人力や、馬、牛を用いて行っていました。
世界初の耕運機はオーストラリアにおいて開発され、日本には1920年頃に伝わりました。
その後、戦後本格的に導入され、1960年代に爆発的に普及するようになったのです。
耕運機は、同じ農機具のトラクターと同様の目的を持ちます。それは土を耕す事です。
しかしトラクターが馬力が大きく、大規模の作業に適しているのに対し、耕運機はどうでしょうか。
耕運機は、比較的小さな土地を耕すのに適しています。
山間地や、大きな土地を細かく管理する場合等がそうでしょう。
そして近年、この耕運機は多くの人々に農機具をより身近に感じさせてきました。
それはガーデニングや家庭菜園などの農業ブームに、耕運機が大きな役割を果たしてきた事にあります。
主婦や退職者等の農業初心者にとって、耕運機はとても手軽で、便利、瞬く間に人気商品となりました。
昔は石油が動力でしたが、ガソリン、ディーゼルと変遷を遂げ、今ではカセットボンベでの使用すら可能です。
こうした手軽さが大きな魅力となり、小型耕運機市場は大きな成長を遂げて来たのです。
大規模農業が衰退する中にあって、耕運機の需要はこれからも高まって行く事でしょう。