畔塗り機
皆さんは畔塗りという農作業をご存知でしょうか。
簡単に説明しますと、水田から水が漏れてしまわないように、畦を土で塗り固める作業を指します。
かつては鍬などの農具を使って、手作業にてこの畔塗りは行われていました。
単に畦に土を塗って固めるだけですから一見単純かつ簡単な作業のようにも思われがちですが、水漏れを防ぐためには当然熟練の技が必要とされますし、なおかつ作業者の腰や足には多大なる負担をかけてしまいます。つまりは、いわゆる重労働だったのです。
しかし、現在ではそうした負担も軽減されています。畔塗り機という画期的な農機具が登場したからです。
登場したその当初は様々なタイプが存在した畔塗り機ですが、やがて大きな円盤状の器具がディスクとして回転する方式が畔塗り機の主流派となりました。この畔塗り機をトラクターに装着する形で、かつては手作業だった畔塗りが今は行われているのです。
仕組みも至ってシンプルです。回転する円盤の前に、古い畦土を砕いて潰す爪が存在し、そこで砕かれた土が後ろで回転する円盤によって新たに塗り固められていきます。
この畔塗り機という農機具の登場によって、農作業はある意味革新的な変化を遂げることに成功しました。これまで重作業だった畔塗りが、すこぶるスムーズに行えるものになったのです。
もちろん手作業の畔塗り同様、畔塗り機によるそれも畦は美しく塗り固められ、しっかりと水漏れを防止します。
すなわち田植えのその前に行われるこの大切な作業に対する畔塗り機の誕生とその導入は、農家の人々にとってはまさしく「エポックメイキング」だったのです。
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